2012年8月7日火曜日

急須の金継ぎ。





















蓋が割れてしまった急須。
器好きの御祖母様の形見だそうです。
何年も仕舞っておいたそうですが、ご依頼を受けて継がせていただきました。

蓋の穴を経由しての四角い割れ方がアヴァンギャルドな感じで面白い。

急須のなおしもんの投稿が続きましたが。
蓋の穴の位置は注ぎ口の近くにするのが良いそうです。写真は180°反対。

下の写真。
蓋の模様を合わせると穴は注ぎ口側。たしかにそう作ってあります。

家でよくお茶を飲みますが、今まで気にしたことがなかったです。
急須のお直しのお陰で1つ知りました。
でも、いかに身近なことに無関心であるかを思い知ったのでした。

2012年8月5日日曜日

急須の銀継ぎ。
















持ち手がポキッと折れてしまった急須。
直しついでに5ミリ程延長してほしいとのご依頼。
木でジョイントを作り延長しました。
最初、黒漆で仕上げたのですが、黒ビニールテープを巻いてあるように見えるので銀でやり直しました。

黒テープから銀テープに変わったってところでしょうか。
しかし、銀テープの方が断然良い雰囲気です。

銀は時間が経つと硫化して黒ずんできます。
この急須にしっくりと馴染んでくると思います。